【10月16日 AFP】日本ボクシングコミッション(Japan Boxing Commission:JBC)から1年間のライセンス停止処分を受けた亀田大毅(Daiki Kameda、日本)の父親で同選手のトレーナーを務める亀田史郎(Shiro Kameda)氏は16日、亀田大毅に対する1年間のライセンス停止処分は重すぎるとの見解を示した。

 JBCは15日、11日に行なわれたWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦で王者の内藤大助(Daisuke Naito、日本)を投げ倒すなどの反則を犯した亀田大毅に対して1年間のライセンス停止処分を降し、セコンドについた史郎氏に対してはセコンドライセンスの無期限停止処分を降した。

 処分に対し史郎氏は「自分が受けた処分には納得しています。しかし、大毅に下された1年間という処分はあまりにも厳しい」との声明を発表し自身の見解を明かした。

 亀田一家は、対戦相手に対する暴言などで世間から反感を買っていた。

 大毅は11日のタイトル戦を前に、王者の内藤を「ゴキブリ」と侮辱していた。さらには、試合に負けた際には切腹するとを宣言していた。

 試合中に何度も内藤を押し倒した大毅は、敗戦濃厚となると内藤を持ち上げ投げ倒すといった反則を犯した。また試合後には内藤が、大毅が目潰しを行っていたことを明かしていた。

 JBC倫理委員会の斉藤慎一(Shinichi Saito)委員長は「史郎氏からライセンスを剥奪することが死刑に値するなら、ライセンスの無期限停止処分は無期懲役だと考えてもらっていい」と語り、処分に関する見解を示した。

(c)AFP/Harumi Ozawa