【10月17日 AFP】動物保護団体の抗議の的になっていた2007年ミス・ユニバース(Miss Universe 2007)世界大会優勝者、森理世(Riyo Mori)さん(20)が16日、今後は毛皮を着用しないと語り、自分は動物愛護者だと主張した。

■「今後は毛皮を着ない」

 ミス・ユニバース日本大会の最終選考会で、森さんとその他の出場者たちは、毛皮のコートを着用していたという。これに対し、過激な抗議行動で知られている動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of AnimalsPETA)は森さんを非難し、「あなたの美しさが表面的でないことを証明してください」という内容の文書を送っていた。

 これに対し、森さんは「今後は毛皮を着ないと大きな声で言いたい。私は動物が大好きで、毛皮製品に反対する人々に同意する」と語る。

 当時は、ミス・ユニバースとしてこれほど早く問題に直面するとは思っていなかったという森さん。しかし、世界大会で優勝してからは、堂々と意見を述べる必要があると感じたという。

■フェンディのコートにもNO

 さらに、次週中国で開催されるフェンディ(FENDI)のファッションショーに招待された際に、毛皮のコートをプレゼントされたが、断ったと森さんは語った。

 ミス・ユニバース・ジャパンの総合プロデューサーであるイネス・リグロン(Ines Ligron)さんは、日本大会で毛皮を着るように勧めたのは自分だと語り、フェンディから毛皮を着るように説得されても断った森さんの決断を支持した。

■「何が正しいのかを考えなければ」

 森さんはさらに、自分のペットにブランドものを着せるほどの人たちもいる日本の動物愛護者にも注目してほしいと語り、「ペットにたくさんのお金をかけている間にも、アフリカでは多くの子どもたちが命を落としている。私たちは何が正しいのかを考えなければならない」と加えた。(c)AFP