【10月4日 AFP】最高会議(議会)の繰上げ選挙で親欧米派が勝利したウクライナで3日、親欧米派のビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)大統領がテレビ演説を行い、親ロシア派に対し連立政府への参加を呼びかけた。

 ユーシェンコ大統領はテレビ演説の中で「私が目指すのは選挙によってウクライナが1つになることだ」と説明。また、選挙で議席を獲得した全政党に対し、議会での多数派の構成と新政府発足に向けた臨時協議の開始を促したことを明らかにした。

 一方、「オレンジ革命(Orange Revolution)」の主導者の一人でユーシェンコ大統領の盟友であるユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)元首相は、親ロシア派との連立を即刻拒否。ユーシェンコ大統領が親ロシア派の地域党(Regions Party)を政権に加えるならばティモシェンコ連合(Yulia Tymoshenko Bloc)は野党に回ると警告した。

 ユーシェンコ大統領のテレビ演説前には、ほぼ最終的な開票結果が発表され、同大統領とティモシェンコ元首相陣営が小差で450議席中の過半数を獲得することが伝えられた。(c)AFP/Sebastian Smith