【9月10日 AFP】(写真追加)イスラエル警察は9日、ネオナチ(Neo-Nazi)と思われるグループのメンバー8人を逮捕したと発表した。メンバーは全員旧ソ連からの移民で、外国人とユダヤ教徒を狙った攻撃を行っていたとされ、ユダヤ人国家の同国では衝撃が広がっている。

 イスラエル警察のミッキー・ローゼンフェルド(Micky Rosenfeld)報道官はAFPに対し、グループのリーダーと思われる人物を含む16歳から21歳の男性8人を、1年におよぶ捜査の末逮捕したと伝えた。

 司法当局によると、ラムレ(Ramle)の裁判所は8人のうち7人に対し、警察当局の証拠確認のため拘束期間を48時間延長すると命じた。

 ローゼンフェルド報道官によると、グループは「ユダヤ人、アジア人、ほか外国人に対する攻撃」を行い、国外のネオナチグループとも接触していたとみられる。同報道官は「われわれは、この8人をネオナチの活動にかかわった罪で起訴したい」と語った。

 捜査を指揮した警察職員は公営ラジオの取材に対し、「イスラエルにナチス思想の支持者がいるということは信じ難いかもしれないが、まぎれもなく現実だ」と語った。

 これまでの家宅捜索では、ナチスの制服、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の肖像画のほか、銃、ナイフ、爆薬が容疑者宅で発見されている。(c)AFP/Jean-Luc Renaudie