【9月7日 AFP】アルジェリア東部バトナ(Batna)のモスク近くで6日、アブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)大統領を狙った自爆攻撃があり、15人が死亡、74人が負傷した。

 大統領は事件後まもなく出演したテレビ番組で、犯行グループを「犯罪者」だとして強く非難。1990年代の内政の混乱以降、不安定な状態が続く国内の国民和解政策を、引き続き推進していくことを誓った。

 事件が起きたバトナは首都アルジェ(Algiers)から東に460キロにある。

 自爆犯は、市中心部で大統領の到着を待っていた群衆に紛れていた。国営テレビが目撃者の話として伝えたところによると、犯人は袋に隠し持っていた爆発物を周囲に見とがめられたため、大統領の到着前に起爆。群衆はパニック状態に陥ったという。

 当局はこれまでのところ、犯人の死亡を確認しておらず、身元についても詳細は明らかにしていない。

 同国では4月にも、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の過激派による攻撃があり、少なくとも43人が死亡した。(c)AFP/Hassen Zenati