【8月30日 AFP】フィリピンの首都マニラ(Manila)で28日、地元警察の特別機動隊が警報装置の作動した市内の銀行を重武装で取り囲んだが、事件の「犯人」と見られるネコ2匹を捕り逃がした。

 マニラのマリキナ(Marikina)地区警察の特別機動隊は同日の夜明け、市内のある銀行で警報装置が作動したことを受け、現場に直行。正面扉以外のすべての出口を封鎖したうえで銀行の建物内に突入したが、正面扉から逃走する1匹のネコを取り逃してしまったという。

 その際、隊員らはもう一匹のネコが天井の小さな穴から逃げていくのを目撃。その後行内ではネコのフンがいたる所で確認されたが、紛失した物はなかった。

「2匹のネコは天井の穴から侵入したとみられる。何者かが外部から無理矢理に侵入した形跡はない」とBen Mabalot同地区警察署長は語っている。

 警察当局によると、同行の支店長は以前から天井の穴に気づいていたが、小さい穴なのでネコは通れても人間には通れないと考え放置していたという。(c)AFP/Boryana Katsarova