【8月26日 AFP】イタリア北部の教区聖職者が子どもをもうけたことを告白した。地元紙が25日、伝えた。

 告白したのはパドバ(Padua)近郊の町、MonterossoのDon Sante Sguottiさん(41)で、もうけた子どもは9か月になるという。Sguottiさんは約200人の礼拝者を前に、「アダムとイブが原罪を犯した際のような振る舞いはしたくない」とし、「生殖は喜びだ」と主張する。

 また「聖職者は皆嘘つきだという者がいるが、それはおそらく正しい。真理への道を一人で進むのは容易ではない。しばしば、共に歩むものが必要となる」と語った。

 Sguottiさんは多くの教区民の支持を得た。若者の中には彼の名前を記載したシャツを着て説教を聴くものもいた。一方で、Sguottiさんはすでに他の聖職者から教区を去るよう求められている。

「私は礼拝で司祭を務め、説教を説くだけだ」述べた上で、「低俗な論争」には巻き込まれたくないと続ける。

 一方で、Sguottiさんに対して、教区を去るよう求める聖職者もいる。
 
 ローマカトリック教会の聖職者は、一定の例外を除き、原則として独身を保たなければならない。(c)AFP