【8月20日 AFP】スペインのイベリア(Iberia)航空は、マドリード(Madrid)の空港を離陸する際には、特に「鳥」に注意するようパイロットに呼び掛けたと、19日付けのエル・パイス(El Pais)紙が報じた。

 マドリードのバラハス(Barajas)空港では、航空機が大型の鳥に衝突して緊急着陸する事件が続いている。イベリア航空では2006年7月以降、少なくとも4便がコンドルやワシに衝突し、緊急着陸した。このため同航空はパイロットに対して、鳥に衝突した場合の衝撃を抑えるため、「高度3000メートル以下で飛行するときは、250キロ以上のスピードを出さないように」と促した。

 2年前に開港したバラハス空港の新滑走路を発着する便は、コンドルやワシが数多く生息する野鳥保護区の上空を通過しなければならない。こうした鳥類は、大きなもので体重8キロになるものもある。(c)AFP