【8月15日 AFP】トルコのアブドラ・ギュル(Abdullah Gul)外相は14日、20日に第1回投票が予定されているやり直し大統領選挙への出馬を正式に届け出た。

 ギュル外相は議会で行われた議員とのテレビ会談の中で、「憲法に基づき、大統領選挙への立候補の届出を議会に提出する」と語った。

 ギュル外相は早い段階から大統領選挙に出馬する意向を示しており、大統領候補として、対立政党の幹部たちの支持獲得のため会談を行っていた。

 外相の属するイスラム系の与党、公正発展党(Justice and Development PartyAKP)は議会550議席のうち341議席を占めており、議会の過半数の支持で決定する第3回目の投票でギュル外相が当選するのはほぼ確実とみられている。

 これに対して世俗派勢力や最大野党の共和人民党(Republican People’s PartyCHP)は、ギュル外相のイスラム教徒としての経歴を持ち出し、同外相が大統領になればトルコの世俗主義的な秩序が脅かされかねないと反発している。(c)AFP