【8月7日 AFP】韓国の産業資源省が7日発表した統計によると、上半期の同国の造船受注額は、世界的な需要の高まりを背景に、前年同期比51.3%増の過去最高332億ドル(約3兆9400億円)に達した。

 原油高を受け、原油タンカーと沖合い探査設備に対する需要が世界的に高まった。また、建造工事量を表す標準貨物船換算トン数は1130万トンと、前年同期を38.2%上回った。

 世界中の海運会社が発注した液化天然ガス用タンカー13隻すべてを上半期中、韓国の造船会社が受注した。

 未処理注文の標準貨物船換算トン数は4382万トンと、前年同期を14.3%上回った。額にして1216億ドル(約14兆4300億円)で、向こう4年分の仕事量に相当する。

 実際に建造した船舶の標準貨物船換算トン数は557万トンと、前年同期から12.1%増加した。

 地方の造船会社は造船世界最大手の現代重工業(Hyundai Heavy Industries)にけん引され、浮きドックを使って生産能力を増強した。

 国営シンクタンクは6日に発表した報告の中で、生産能力を増強し過ぎると供給過剰に陥り、価格の急落を招く恐れがあるとして注意を促した。

 韓国産業研究院(Korea Institute for Industrial Economics and Trade)は造船業者に対し、好調な受注に甘んじることなく、技術革新を通じて競争力をつけるよう促した。(c)AFP