【8月7日 AFP】トルコのアフメト・ネジデット・セゼル(Ahmet Necdet Sezer)大統領は6日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相に対し、新内閣の組閣を命じた。同首相率いる与党公正発展党(Justice and Development PartyAKP)は総選挙で圧勝していた。

 エルドアン首相はセゼル大統領との会談後に記者会見し、「大統領から組閣を命じられた。(新内閣)の閣僚名簿は憲法で定められた期限内に大統領に提出する」と語った。同国の憲法では、選挙後45日以内に組閣をするよう定められている。

 AKPは7月22日に行われた総選挙で46.5%の得票率で圧勝し、550議席のうち341議席を獲得した。エルドアン首相は任期5年の2期目に入る。

 エルドアン首相は党幹部らと8日に協議し、「過去5年の経験に基いて、多くの欠陥を補完する、より強力な内閣」を組織すると述べた。

 同首相は新政府の主要な経済目標を、1人当たりの国民所得を現在の約2倍の1万ドル(約120万円)に引き上げることと、工業化の進んだ西部と貧困にあえぐ東部の経済的不均衡を是正することの2点に置いている。

 エルドアン首相はさらに、民主化の推進、国内における平和かつ寛容な雰囲気の醸成、および南東部のクルド人居住地域を念頭に「民族主義的ナショナリズム」の撲滅に向けて取り組む方針を明らかにした。(c)AFP