【8月3日 AFP】コンゴ(旧ザイール)中央部で2日未明、貨物列車が脱線し、不正乗車の乗客も含め少なくとも100人が死亡し、負傷者も多数出ているもよう。政府当局者が伝えた。

 国連コンゴ監視団(MONUC)の関係者は政府の発表に先立ち、事故現場を西カサイ(Western Kasai)州の州都カナンガ(Kananga)の北約170キロメートルの場所と発表、少なくとも68人の死者と120人の負傷者が確認されたと伝えた。

 同国国鉄(SCNN)の関係者によると、貨物列車事故で多数の死者が出ているのは、国鉄職員に隠れて貨物車両に乗り込む不正乗車が常態化しているからだと指摘。SCNNは、西カサイ州では3週間で2件目となる今回の事故を受けて、事故原因の調査を開始した。

 コンゴでは鉄道事故が比較的頻繁に発生しており、植民地時代に敷かれた線路も1960年の独立以来ほとんど点検されていない。(c)AFP