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踊る受刑者1600人 YouTubeで大ヒット

2007年7月29日 5:14 発信地:セブ/フィリピン

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踊る受刑者1600人 YouTubeで大ヒット
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2007年6月18日、セブ島(Cebu)の刑務所で、修道女の衣装をまとってダンスをする受刑者ら。(c)AFP
【7月29日 AFP】フィリピンの刑務所で、オレンジ色の服を着た受刑者らがマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の「スリラー(Thriller)」などの曲にあわせて踊る様子を収めたビデオが、動画投稿サイト、ユーチューブ(YouTube)で190万回の再生回数を記録する大ヒットとなっている。

 フィリピンのセブ島(Cebu)にある刑務所で撮影されたこの動画では、総勢1600人の受刑者らが息を合わせて「スリラー」を踊っている。サイトではほかにも、クイーン(Queen)の「Radio Ga Ga」や、映画「天使にラブソングを…(Sister Act)」の曲に合わせて踊る動画を見ることができる。

 ビデオを投稿した保安官のバイロン・ガルシア(Byron Garcia)さんは、その反響の大きさに驚いている。

 ダンスのレッスンは、元はガルシアさんが受刑者らの運動の一環として提案したことが始まりだったという。 前年までは、健康体操や腕立て伏せをさせていたが、好んで参加する者はほとんどいなかった。また、殺人や麻薬の密売の罪で収容されている受刑者らに規律を教え込む意味でもよい機会だと考えたという。

 まず最初にビレッジ・ピープル(Village People)の「Y.M.C.A.」や「イン・ザ・ネイビー(In the Navy)」、ピンク・フロイド(Pink Floyd)の「ザ・ウォール(The Wall)」などの曲に合わせて行進の練習を行い、「音楽を通してコミュニケーションを図った」という。

 そして行進が上達すると、今度はさらに難しい動きに挑戦。続けていくうちに振付師を雇うまでになった。

 ダンスの講師を依頼されたビンス・ロサレス(Vince Rosales)さんは、「最初は本当に怖かった。誰も話を聞かないし、スリッパを投げつけられて、『踊りたくない』と文句を言われた」と語る。

 しかし、考案者のガルシアさんが受刑者らをなだめ、皆そのうち積極的に参加するようになった。ロサレスさんは体の弱い個人のための振り付けも考案し、年老いた者や体の弱い者からも感謝の言葉を受けたという。

 ユーチューブで大ヒットとなった「スリラー」のダンスは、完成に1か月を要した。「スリラー」だけでなく、国内の有名なポップソングなどに振り付けたダンスもユーチューブで見ることができる。

 しかしガルシアさんは、ダンスを習った一番の効果は、有名になったことではなく、受刑者の精神面への影響だと語る。

「彼らの間に規律正しさ・協調性・チームワークが育ちました。皆やる気と自信に満ちています。ビデオを見れば、わかっていただけるのではないでしょうか」と語る。(c)AFP
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