【7月26日 AFP】自転車競技2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)の第16ステージが行われていたスペイン北部で25日、爆弾テロがあり、バスク地方(Basque)の分離独立を目指す非合法組織「バスク祖国と自由(ETA)」が犯行声明を発表した。

 地元当局によると、仏国境に近いBelaguaの道路の両脇で、30分の間をおいて2回の爆発があった。競技関係車両が通り過ぎた直後だったが、競技者の通過前だったため、けが人はなく、レースは続行された。3週間にわたって開催されている同競技は、スペイン北部のナバラ(Navarra)地方に入ったばかりだった。

 地元政府関係者は「被害はなかった」とし、2つの爆発物は道路からそれぞれ50メートル、4メートル離れた場所に置かれていたと話した。

 爆発したのはプラスチック爆弾で、スペイン内務省はそれぞれ0.5~1キロ相当の工業用火薬が使用されていたとの見解を示した。地元警察の捜索では、ほかに爆弾は発見されtなかった。

 ETAは今年6月、2006年春に宣言した「恒久的停戦」終了を声明で発表している。地元メディアは、爆発の2時間前に、高速道路の管理団体にETAを名乗る人物から予告電話があったと報じた。 

 ETAは過去にもツール・ド・フランスをテロの攻撃対象として脅迫している。(c)AFP