【7月26日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)で25日、2件の自動車爆弾による自爆テロが相次いで発生、サッカーの第14回アジアカップ(Asia Cup)の準決勝でイラクが韓国を破って決勝進出を決めたことを祝っていた市民ら少なくとも26人が死亡、多数が負傷した。

 PK戦の末、イラクの勝利が決まると、バグダッドの路上は旗を振り、空に向かって銃を発射して歓喜する数千人のサッカーファンで埋まった。自爆テロはそれらの人々を狙ったとみられ、西部マンスール(Mansour)地区の爆発では少なくとも男性9人が死亡。市内の病院関係者によると、女性や子どもを含む62人が負傷した。

 現場付近で友人と車に乗っていたという目撃者は、「勝利に沸く群衆のそばで大きな爆発がおこり、火が上がった」と証言した。

 また東部ザユナ(Zayuna)地区でも自動車爆弾が爆発、治安当局や医療関係者は少なくとも17人が死亡、60人が負傷したと発表した。

 いずれの自爆テロも、犯行グループは特定されていないが、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム教スンニ派武装勢力が過去に同様の手口で事件を起こしている。(c)AFP/Khalil Jalil