【7月25日 AFP】勤め先の銀行から横領した5100万元(約8億835万円)をもとに、国営宝くじなどを買っていた男性5人が中国で逮捕された。
 
 中国農業銀行(Agricultural Bank of China)の金を横領した容疑に問われているのは、同銀行員のRen Xiaofeng(34)とMa Xiangjing(37)両容疑者。

 2人は、河北省ハンダン(Handan)支店の金庫マネージャーの地位を利用して銀行の金を横領し、国営の宝くじを買い始めた。横領額は中国史上最高額と国営新華社通信(Xinhua News Agency)は伝えている。

 2人は横領した多額の金で大量の宝くじを買えば横領分を返済できる上に、贅沢な暮らしができるようになると考えたという。

 Ren容疑者と共謀した他の2人にも20万元(約300万円)の公金横領の容疑がかかっている。

 Ren容疑者は実際に、横領した金で宝くじを当て、横領分をいったんは金庫に返したが、その後、Ma容疑者と共謀してより大胆な横領を行うようになり、3月から4月の1か月の間に5095万元(約8億755万円)を盗み出した。ハンダンで4700万元(約7億5000万円)を宝くじにつぎ込んだものの外れたため、4月中旬に逃亡、数日後に逮捕された。

 逃亡中のMa容疑者をかくまったとして、もう1人の男性も逮捕された。(c)AFP