【7月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は24日、コブハム(Cobham)の練習場で新加入のペルー代表FWクラウディオ・ピサロ(Claudio Pizarro)と共に記者会見に出席し、同選手のプレミアリーグでの成功に太鼓判を押した。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から移籍金なしでチェルシーに加入したピサロは、23日にチーム練習に初合流し早くもモウリーニョ監督に好印象を与えている。

 チェルシーは、2006-07シーズンの開幕前に鳴り物入りで入団したアンドリー・シェフチェンコ(Andriy Shevchenko)とミヒャエル・バラック(Michael Ballack)が期待を大きく裏切ったが、モウリーニョ監督はピサロの能力がプレミアリーグに適していることを確信している。

 モウリーニョ監督は、「ピサロは賢くてキープ力があり古典的な英国人ストライカーのような選手だ。シュートを打つことだけ考えているような利己的なストライカーではないが、空中戦に強く得点力も備えている。彼は決して若くはないが、選手は常に改善の余地を残しており、私の敗北を認めないアグレッシブな資質が彼を一つ上のレベルに導くことになるだろう。また、長年バイエルンでプレーしていたということは、ビッグクラブでプレーすることやプレッシャーの対処の仕方をはじめ、スター選手と共存する方法やタイトルを勝ち取る術を熟知していることを意味する。彼はここで成功を掴むと確信している。彼のようなメンタリティーを持つ選手は私の好みと合致する。ドイツに残るという選択肢もあったが、彼は人生を変えるためにチャレンジすることを選択した。ピサロを獲得することができとても満足している」と語っている。

 ピサロは現地で25日に行われるフェイエノールト(Feyenoord)との親善試合でチェルシーでのデビューを飾る見込みであるが、前線にはシェフチェンコをはじめディディエ・ドログバ(Didier Drogba)やサロモン・カルー(Salomon Kalou)が控えており、厳しいポジション争いが予想される。(c)AFP