【7月24日 AFP】22日のトルコ総選挙で大勝した親イスラムの公正発展党(Justice and Development PartyAKP)を率いるレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相が、欧州連合(EU)加盟に向けて改革路線の続行を表明した。

 エルドアン首相はAKP本部で、「この国の民主主義は試練を乗り越えた。選挙を経てわれわれの団結とこの国の民主主義はさらに強化された。共和国の基本方針を曲げることはない。われわれは断固として経済、民主改革を続行する」と演説した。

 それに対し、ジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)欧州委員会(European Commission)委員長は「政治、経済改革を目指す中で(選挙は)トルコ国民にとって重要な瞬間となった」と発言。一方、トルコのEU加盟に反対しているニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は、エルドアン首相に電話で「目覚ましい勝利」を祝ったものの、反対姿勢を変化させるつもりはないようだ。

 開票率80%の時点でAKPの得票率は46.4%、単一党としては1969年以来の最大得票率となった。公式結果は1週間以内に発表される。8月上旬に発足する新しい国会では、AKPが550議席中340議席を占めることになる。

 国内の新聞各紙は、AKPの勝利について、軍部の政治介入を国民が嫌った結果と分析している。(c)AFP