【7月19日 AFP】北朝鮮外務省は19日、日本は拉致問題を利用して6か国協議をとん挫させ、自ら核兵器を作る口実を設けようとしているとの声明を発表した。

 声明は、国営の朝鮮中央通信社(KCNA)を通じて発表されたもの。核放棄の見返りとしての経済支援を日本が拒否し続けるなら、「わが国の核問題は永遠に未解決のままとなるだろう」と警告し、「安倍晋三(Shinzo Abe)政権が拉致問題に固執する目的は再軍備にある」と断定している。

 声明はさらに、「安倍政権の狙いは、(拉致問題を持ち出して)6か国協議をとん挫させ、北朝鮮核問題の解決を阻止することで、『北朝鮮の核保有は日本に対する敵対行為』と主張し、これを口実に軍事化・核武装を正当化することにある」と続く。

 日本の麻生太郎(Taro Aso)外相は昨年、現行憲法で非核三原則があるにもかかわらず、核武装をめぐる議論を容認する考えを示している。(c)AFP