【7月19日 AFP】ビタミンCは風邪の予防には効果がない、とするフィンランドとオーストラリアの共同研究が18日、英オックスフォード(Oxford)を拠点とする国際的な医薬品研究の評価プロジェクト「コクラン共同計画(Cochran Collaboration)」から発表された。

 200ミリグラム以上のビタミンCを毎日摂取した効果を過去数十年にわたって調査したデータ30件、対象人数約1万1000人分を分析したところ、一般的に信じられているような風邪予防の効果は見られなかった。

 ただし、兵士やマラソン選手のように極度の緊張下にある人の場合は、感染率が半減する効果があった。

 また、ビタミンCの摂取が健康面に一定の効果を及ぼす可能性は否定できないとして、1日のビタミンCの摂取量の目安を60ミリグラムと指摘している。これは、コップ1杯のオレンジジュースに含まれているより少ない。(c)AFP