【6月26日 AFP】プロレスラーのクリス・ベノワ(Chris Benoit)が25日、アトランタにある自宅で家族と共に死亡しているのが発見されたと、所属する団体のワールド・レスリング・エンターテインメント(World Wrestling Entertainment:WWE)が公式ウェブサイト上で明らかにした。

 フェイエット郡(Fayette County)の法執行当局は、同選手を含むナンシー(Nancy)夫人、7歳になる息子のダニエル(Daniel)くんが亡くなったことを25日に発表。地元紙のAtlanta-Journal Constitutionは、無理心中とみて警察が捜査をしていると報じている。詳細は明らかにされていないが、死体解剖の結果は現地26日に明らかにされる見込み。

 WWEカナダのカール・デマルコ社長は「クリス・ベノワが亡くなったことに深い悲しみを覚えます。心から彼の両親と家族にお悔やみ申し上げます。私とクリスは長年に亘り関係を築いており、彼は偉大な友人です。彼は常に暖かく、親しみやすく、気遣いができ、プロフェッショナルであり、業界内において最高の選手でした」と哀悼の意を表した。

 カナダのモントリオール(Montreal)で生まれたベノワは、1980年代の中ごろにカルガリー(Calgary)で故スチュ・ハート(Stu Hart)の指導の下でプロレスリングを始め、2000年にWWEへ移籍する前は主に日本で試合を行っていた。

 ベノワは24日に行われたペイ・パー・ビューの興行でタイトルマッチを行う予定だったが、当日にWWEはベノワが「緊急の家族の用事」で欠場することを発表していた。(c)AFP