【6月22日日 AFP】テニス、25日に開幕する07ウインブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2007)の男子シングルスに出場予定のアンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)、レイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)、そしてラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)らが、2003年から続く大会5連覇を狙うロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)包囲網をしいている。

 ロディックは、アルトワ選手権2007(The Artois Championship 2007)で通算4度目の優勝を果たし、さらには2度のウインブルドン優勝を誇るジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏をコーチに迎え、今までにないくらい良い状態で大会に臨むだろう。しかしながらロディックには2004年、2005年のウインブルドンでフェデラーに苦杯を嘗めさせられ、準優勝に終わったという苦い過去もある。ロディックは、1勝13敗と完全に負け越しているフェデラーについて、「彼は今年グランドスラム目前だった。一つのセットも落とさず勝った大会もあるんだ。たいしたことのない選手がそんなことが出来るなら、どうやったらそうなれるのか教えてもらいたいものだね」と、全仏で敗れたといえどフェデラーとの対戦は脅威に値すると語った。

 パトリック・マッケンロー(Patrick McEnroe)氏は、2006年のウインブルドン3回戦でアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に敗れたことがロディックのモチベーションを高めるのではないかと読んでいる。「彼は、これから自分にとっての良い時期だということを分かっているはずだ。少なくとも常に世界ランク3位にいなければならない。それでも2位のナダルとの差は小さいものだ。今回はアンディ(・ロディック)が4大大会で優勝するチャンスだと思う」と、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」に語った。また、4大大会4勝を挙げているジム・クーリエ(Jim Courier)も同様な意見をフォックスTV(FOXTV)に語っている。「まず、フェデラーが調子を落とす日が来ることを望まなければならない。高速サーフェスでは、創造性を生かせないように攻めていくことが大事だ。チャンスはある。攻めて攻めて、リスクを背負ったテニスをして圧倒すればいい。ただ、相手が自分のリズムでゲームをされれば負けてしまう。彼は素晴らしいからね。常人を超えた動きと、揺るぎない自信を持っている選手だ。ジミー・コナーズがコーチについたことで、以前よりロディックはリターンの部分でもっと積極的になったと感じる。彼はボレーが上手くないが、ネット際でのプレーをいとわない。アルトワ選手権の優勝を自信にしていくべきだ」と語った。

 2002年ウインブルドン覇者のヒューイットは、フェデラーとの対戦成績を7勝11敗としているが、最後の勝利は4年前にまでさかのぼる。「ウインブルドン優勝候補は多くいるんだ。ただ、ロジャーが大本命であることは間違いない。僕は自分を対抗馬に推すよ」と語るヒューイットだが、アンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏の元コーチであるギル・レイエス(Gil Reyes)氏の指示を受け、肉体改造を行ってきている。1991年のウインブルドンを制したミヒャエル・シュティヒ(Michael Stich)氏は、「精神的に強く、魅力的な選手だ。今年、彼はまた調子を上げてきているしね」と、4回戦でフェデラーと対戦する可能性のあるヒューイットに期待をかけている。

 全仏3連覇を達成したナダルは、2006年のウインブルドン決勝で惜しくもフェデラーに敗れている。アルトワ選手権3回戦で敗れたナダルは、「全米オープンと同じ様に準備しなければならない。1週間でクレーコートから芝へ順応するのは難しいこと。全仏で成功を収めた後に、ウインブルドンに対応するというのは難しいもの」と、サーフェスの変化に対応する為の難しさを語った。