【6月14日 AFP】オーストラリア北部のクイーンズランド(Queensland)州で13日、強盗が「ノコギリエイのくちばし」を使って男性を襲った。

 地元警察によると、クイーンズランド南東部のバンダバーグ(Bundaberg)で、トレーラーハウスに強盗2人が押し入り、中にいた40歳の男性をノコギリエイのくちばしを使って攻撃したという。ノコギリエイは、くちばしの先端部分がノコギリ状の軟骨になっていて、周囲にはギザギザの皮歯がついている。

 被害にあった男性は背中、両手、両腕に怪我をしており、強盗が去った後、救急隊員に治療を受けた。強盗がトレーラーハウスにあったノコギリエイをたまたま見つけたのか、攻撃手段として意図的にノコギリエイを使ったのかは明らかにされていない。男性が被害届を取り下げたため、警察は捜査を取りやめたという。

 ノコギリエイはオーストラリアで絶滅危惧種に指定されており、その名の通り「ノコギリ」のような「突き出たくちばし」を持つ、エイの一種。くちばしは海底で甲殻類などの餌を探すために役立つ。(c)AFP