【6月11日 AFP】韓国の大富豪が、結婚相談所を通じて「トウの立った背の低い」娘の結婚相手を募ったところ、4日間で200件の応募があったという。結婚相談所のSunooが11日、AFPに明らかにした。

 この結婚相談所によると、依頼主は、1000億ウォン(約130億円)を上回る総資産を持つ60代の男性。

 ウェブサイトに掲載した募集広告では、「この男性は、義理の息子となる男性を探している。一家に男子がいないため、家族の先頭に立ってくれる男性を希望している」としている。韓国では、「婚姻によって女性が男性側の家族の一員になる」という考え方が一般的で、「男性が女性側の家族の一員となる」という考え方は非常に珍しい。

 一方、当の女性は38歳で、米国で教育を受けたキリスト教関係の専門家。同サイトいわく「若干年齢が高いことと、背が低いことを除けば超一流」の女性だ。彼女の理想の男性は「きれい好き、健康で頭が良く、真面目で同じ信仰を持った家庭に育った人」だという。

 この募集広告に対しては、さまざまな反応が寄せられた。ある20代の男性は、ケーブルテレビYTNのインタビューに対し「1000億ウォンの財産はばく大だ。そんなに裕福な家庭の息子になるなら悪くない」と冗談交じりに話した。

 聯合ニュース(Yonhap)によると、同結婚相談所は応募者に対し、財産のことばかり考えないよう忠告しているという。一方ネット上では、そのような夫は「奴隷か召使」ぐらいにしかみなされないだろうとの匿名の発言もみられた。(c)AFP