【6月9日 AFP】中国南西部貴州(Guizhou)省出身の男が4月、偽のパイロットになりすまし、旅客機に搭乗していたこと、7日付けの国営北京新聞(Beijing News)が伝えた。

 これは、2002年公開のスティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督作品、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(Catch Me If You Can)』で主演のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)が演じた内容と同じ。

 とんでもない思いつきを実行したのは、23歳の無職の中国人男性。目を付けた航空会社のパイロットの制服を身にまとい、北京国際空港に現われた。故郷の貴州省へ向かう便への搭乗にまんまと成功したという。航空会社名は明らかにされていないが、制服、身分証明書はインターネットを通じて手に入れたという。

 ボロが出たのは離陸直後。同機のパイロットが、この「同僚」が航空機について知識が無いのを奇妙に思ったのがきっかけで、監視下に置かれ、着陸後に警察当局に引き渡された。男は10日間拘束され、500元(約8000円)の罰金を科されたという。(c)AFP