【6月10日 AFP】オーストラリアのワイン用ブドウの収穫量が25%減少し、過去10年で最低となることが7日、オーストラリアワイン生産者連盟(Winemakers Federation of Australia)の発表で明らかになった。減産は、干ばつと霜被害によるという。

 この不作は、ブドウ栽培者やワイナリーにとって厳しい現状だが、長期的には超過在庫を減らし市場価格の下落を防ぐという利点があるという。

 同連盟理事のStephen Strachan氏は、「過去3年は豊作が続いたため、今回の減産は在庫調整に貢献するなどの意味で、ワイン醸造関係者から歓迎されている」と語る。
 「干ばつのため2008年の収穫は減少し、それにより在庫調整が行われるとだろう。つまり、ブドウの収穫量の減少により、在庫の投げ売りが抑えられるということだ」

 またStrachan氏は、2007、2008年のワイン生産量が減ったとしても、過剰生産の傾向にあったオーストラリアのワイン業界の構造改革は進めるべきだと語った。
 「通常の気候の下では、オーストラリアのワイン畑の生産量は、販売可能な容量を超えている。今後2年間、ワイン市場の拡大は需給バランスをある程度是正するかもしれないが、長期的に持続可能な足場を築くにはワイン生産力を減らすべきだ」

 なお連盟は、2007年の赤ワイン用ブドウの収穫は35%減少の67万8000トン、白ワイン用ブドウは14%減少の74万1000トンになると発表した。

 一方で先月、今後5年以内にワイン販売を40億ドル(約4100億円)増加することが発表された。これにより、国内外の販売額は2011年までに300億豪ドル(約3兆800億円)に達することが予想される。(c)AFP