【Shuneh/ヨルダン 20日 AFP】発展途上国11か国(G11)の首脳は19日、貧困からの脱却を目指し、主要8か国(G8)との協調を強めていくことで合意した。

 G11は2006年9月にヨルダンのアブドラ・ビン・フセイン国王(Abdullah bin Hussein)が提唱したもので、クロアチア、エクアドル、エルサルバドル、グルジア、ホンジュラス、インドネシア、ヨルダン、モロッコ、パキスタン、パラグアイ、スリランカが参加。この会合にはG8からドイツと日本の代表も出席した。

 アブドラ2世は、「我々には21世紀における平和と繁栄という共通の目標がある。経済体制の改革や構築、貧困の軽減のためには、国家予算の中に経済の発展に投資する余裕が必要だ。多額の負債や原油価格の高騰などに苦しむ我々の発展が継続するためには、国際社会の協力が不可欠である」と述べる。

 クロアチアのスティエパン・メシッチ(Stipe Mesic)大統領とスリランカのマヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapaksa)大統領は、テロとの戦いについても協力していくことの必要性を強調。メシッチ大統領は、「発展よりも効果的なテロリズム対策はあるだろうか?」と述べ、ラジャパクサ大統領は「我々は協調しなければならない」と語った。

 エルサルバドルのアントニオ・サカ(Antonio Saca)大統領は、「より野心的な提案」を呼びかけ、目標を達成するためには国際的な協調がカギとなるとしている。

 これらの公式声明は、いわゆる白書としてG8諸国へと送付される予定となっている。

 写真は会合開始前、記念撮影に応じる各国首脳。(c)AFP/KHLAIL MAZRAWI