【シカゴ/米国 17日 AFP】まだ歩くことも、しゃべることも、できない生後11か月のハワード・ラドウィグ(Howard Ludwig)ちゃんは、正真正銘の「ベレッタ(Beretta)12口径ショットガン」と「銃器所持許可証」を合法的に所持している。

「銃社会」の米国でも、乳児が銃を所持したというニュースは、各紙で大きく報じられた。

 この銃は、ラドウィグちゃんの祖父が、生後2週間のラドウィグちゃんに「家宝」としてプレゼントしたもの。銃器所持許可証は、前月、イリノイ州当局により正式に発行されている。

 シカゴのデイリー・サウスタウン(Daily Southtown)紙のコラムニストでもあるラドウィグちゃんの父親(30)は、息子の銃器所持許可証の申請書がまさか受理されるとは思ってもみなかったという。

 父親は、申請書に「身長2フィート3インチ(約62センチ)、体重20ポンド(約10キロ)」と記入、息子の写真を添えた。さらに、息子にペンを握らせ、『署名』欄にサインをなぞらせたという。

「バカにするなと言われると思っていたら、許可証が届いたから、びっくりした。信じられないよ」(父親)

イリノイ州では、銃器や弾薬を所持する場合は必ず銃器所持許可証(FOID)を申請しなければならない。21歳以下は親または法定後見人による同意書が必要になるが、原則として銃の所持に対する年齢制限はない。

 この銃は現在、父親により厳重に保管されている。一方、銃をプレゼントした祖父は、ラドウィグちゃんが10代になったら、一緒にハンティングを楽しみたいと話している。

 写真はエルサレムで、国防軍が公開した銃を持つパレスチナ人の赤ちゃん。(2002年7月14日撮影)(c) AFP/IDF