【バンコク/タイ 7日 AFP】軍部が実権を掌握するタイ暫定政府は6日、国王を茶化す内容の動画を掲載したウェブサイト「ユーチューブ(YouTube)」へのアクセスを遮断した。

 問題の動画は、プミポン・アドゥンヤデード(Bhumibol Adulyadej)国王が猿に似せられる形でデジタル処理が施されており、「タイ政府のリーダーは邪悪で、言論の自由を恐れている」とのメッセージを発し、政府や国王に批判的な内容となっている。動画が削除されるまでは遮断措置を継続する姿勢を示している。

 情報通信技術省の報道官は、「これは国王への不敬な行動の新たな形態だ。我々はユーチューブの親会社であるグーグルと対話する機会があった。数日中に同社が動画の削除を行うことを期待している。そうすれば遮断措置を解除できる」と述べた。

 写真はバンコク市内に飾られたプミポン国王の写真(2006年9月25日撮影)。(c)AFP/Indranil MUKHERJEE.