【ワシントンD.C./米国 31日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は30日、ワシントンD.C.のウォルター・リード陸軍病院(Walter Reed Army Medical Center)を訪問し、イラク等から帰還した負傷兵が劣悪な医療環境に置かれていた事実に対して謝罪した。

 ブッシュ大統領は、「自らの意思で軍へと参加した者に対して可能な限りの支援をし尽くせなかった。私はこのことに謝罪する。我々はこのことをしっかりと意識しなければならない」と述べた。

 ワシントン・ポスト(Washington Post)紙は2月、療養中の兵士たちを収容する病院の劣悪な環境、および官僚的な行政の対応に振り回されている姿を報じている。今回の大統領の訪問はこの報道がなされて以降初。

 このスキャンダルを受けて、フランシス・ハーベイ(Francis Harvey)陸軍長官と病院トップのジョージ・ウェートマン(George Weightman)陸軍少将が辞任に追い込まれる形となった。

 写真は病院内部を視察するブッシュ大統領。(c)AFP/Brendan SMIALOWSKI