【ウィーン/オーストリア 15日 AFP】石油輸出国機構(OPEC)はウィーン(Vienna)で15日、定例総会を開き、原油生産を現状の日量2580万バレルを維持することで合意した。総会に出席したベネズエラのラファエル・ラミレス(Rafael Ramirez)エネルギー・鉱業相が明らかにした。

 決定に先立ちサウジアラビアのアリ・ビン・イブラヒム・ヌアイミ(Ali bin Ibrahim al-Nuaimi)石油鉱物資源相は同日、ロンドン発行のアラブ日刊紙アルハヤト(Al-Hayat)の取材に対し、「原油の追加減産は行わない」との見通しを示していた。

 理由について同資源相は「原油市場、在庫量ともに満足できる状態にあり、現状の生産レベルを変更する要因は見あたらない」と語った。

 OPECは前年11月、原油価格の下落への懸念から日量120万バレルの減産を決定、さらに翌12月には、2007年2月からの日量50万バレルの追加減産を決定している。

 写真はナイジェリアのアブジャ(Abuja)で行われたOPEC総会に出席するヌアイミ石油鉱物資源相(右)とSalman bin Abdul Aziz副資源相。(2006年12月14日撮影)(c)AFP/PIUS UTOMI EKPEI