【ウィーン/オーストリア 14日 AFP】石油輸出国機構(OPEC)は13日、15日に予定されている閣僚級協議に先立ち、ウィーンで非公式会合を開催した。今回の会合では、原油生産量に変更はない見通し。

 会合にはサウジアラビアのアリ・ビン・イブラヒム・ヌアイミ(Ali bin Ibrahim al-Nuaimi)石油鉱物資源相、イランのガゼム・バジリハマネ(Kazem Vaziri Hamaneh)石油相ら世界の主要産油国の関係閣僚が出席した。

 15日の閣僚級協議で原油生産量を日産2580万バレルで据え置く見込みのOPECに対し、国際エネルギー機関(IEA)は原油輸出量を拡大するよう要請している。

 これに対し、クウェートのSheikh Ali Al-Jarrah Al-Sabah石油相は非公式会合に先立って「現在、原油減産の必要性はない」と語り、原油の需給バランスと価格水準は「適正」との見方を示している。国営クウェート通信(KUNA)が報じた。

 IEAが月例報告で、各国の石油備蓄量減少が今後数か月、原油価格の上昇圧力として働くとの見通しを示したことから、13日の原油相場は急騰している。

 写真はウィーンで同日、OPEC会合開催が予定されているホテルに到着したヌアイミ石油鉱物資源相。(c)AFP/DIETER NAGL