【エルサレム/イスラエル 14日 AFP】モシェ・カツァブ(Moshe Katsav)大統領が、婦女暴行および性的嫌がらせの罪で起訴されることとなったことを受けて、イスラエル国会(クネセト)は14日、大統領の弾劾手続きについて協議を開始した。ただしRuhama Avraham委員長によると、14日時点ではまだ決定は出されない見通しである。

 弾劾には国会議員全120人のうち90人の賛成が必要となる。現在のところ大統領に対して正式な不服を申し立てに署名しているのは38人。 Menachem Mazuz 検事総長はカツァブ大統領が観光相時代に部下に対してはたらいた婦女暴行、性的嫌がらせ、職権乱用、背任、収賄の罪で起訴する方針を固めたことを明らかにている。

 カツァブ大統領の正式な起訴決定は意見聴取後に最終結論が出される。「Haaretz」紙によると、4月10日から15日となる模様。婦女暴行罪で有罪となれば最大16年の刑を受けることとなるが、大統領には免責特権が与えられている。
現在はダリア・イツィック(Dalia Yitzik)国会議長が暫定大統領を務めている。写真は1月24か、エルサレム(Jerusalem)の大統領官邸で記者会見を行うカツァブ大統領。(c)AFP/YOAV LEMMER