【北京/中国 28日 AFP】中国は諸外国と比べ環境保護対策が進んでいないと国営新華社通信(Xinhua news agency)が報じた。

 先進国と発展途上国、118か国を対象にした調査「現代化報告 2007」の「環境保護」の項目で、中国は2004年の調査と変わらず100位だった。

 同報告書は、中国科学院や科学技術省、一流大学に所属する専門家の調査、意見などを細かく扱っている。二酸化炭素排出量や一日当たりの汚水処理量、森林占有率、飲用水の安全基準など30項目を指標に作成された。

 「社会面や経済面での発展に比べ、中国の環境面での発展は遅れている」と研究グループの責任者を務めるHe Chuanqi氏は指摘する。
 
 4年連続で2けたの経済成長率を維持する中国に対し、環境保護政策を強化すべきとの圧力は強まっている。国営メディアは1月、エネルギー消費量削減と環境汚染拡大防止の政策目標は達成されたなかったと伝えていた。

 写真は、北京五輪のスタジアム建設現場を歩く作業員と、後方で汚染物質を排出する煙突。(c)AFP/Frederic J. BROWN