【ワルシャワ/ポーランド 27日 AFP】フィギュアスケート、07欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2007)、女子シングル・フリースケーティング(FS)。ショートプログラムで首位と0.03点差の2位につけたイタリアのカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)は、トップとなる114.33点を記録し合計174.79点で大会初優勝を果たした。

 ピンクの衣装で登場したコストナーは、映画「SAYURI(原題:Memoirs of a Geisha)」の曲に合わせて、最初の3回転3回転2回転のコンビネーションジャンプを成功させたのを含め計6回の3回転を決める見事な演技を披露した。

■復帰後初の国際大会で優勝

 靱帯を損傷後初の国際大会となったコストナーは「今までの中でもベストに入るような演技だったと思うわ。ジャンプがきちんと決まっただけでなく、滑っていてとても気持ちよかったの。復帰戦だったからメダルを狙っていなかったからかもしれないけれど、本当の勝因はトリノ五輪に出場して成長できたからだと思う。」と試合後に感想を語った。

 2005年世界選手権で3位となり2006年欧州選手権(European Figure Skating Championships)でも3位となったコストナーは、母国開催のトリノ五輪でメダル獲得の有力候補とされていたが、プレッシャーに打ち勝つことができず9位に終わっている。コストナーは「日本の高橋大輔(Daisuke Takahashi)選手が話していた『トリノはものすごく大きな舞台だったから今の全てがシンプルに見える。』っていうことに当てはまっていると思うわ。あのプレッシャーと興奮を経験したから、今はとてもリラックスしているしこれからはもっといい結果が出せると思う。」とも競技後に話している。

 写真は、フリースケーティングの演技に臨むコストナー。(c)AFP/JANEK SKARZYNSKI