【イスラマバード/パキスタン 26日 AFP】首都イスラマバード(Islamabad)市内のマリオット・ホテル(Marriott Hotel)前で26日、男が自爆テロを実行し、犯人の建物侵入を阻止しようとした警備員1人が死亡、5人が負傷した。アフタブ・アハマド・カーン・シェルパオ(Aftab Ahmed Khan Sherpao)内相が発表した。同ホテルは、5つ星の高級宿泊施設。

 国内では、欧米諸国の関連施設がテロの標的になるケースが多発している。事件について政府当局は、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領に反対するイスラム勢力の戦闘員による犯行と見て非難した。

 事件を受けてカラチ(Karachi)、ペシャワル(Peshawar)などの都市部には厳戒態勢が敷かれる一方、米英両政府は自国民に対し、外交官や政府高官の会合場所となるホテルなどに近づかないよう警告した。

 実行犯は、ホテルの通用口で警備員に通行を止められた直後、自身の体に巻き付けた爆発物で自爆。事件現場は議会や大統領官邸に近い場所だった。

 写真は同日、イスラマバードの混乱した事件現場で取材時に負傷したカメラマン(中央)。(c)AFP/Aamir QURESHI