【エルサレム/イスラエル 26日 AFP】イスラエル国会「クネセト(Knesset)」は25日、性的暴行やセクハラ(性的嫌がらせ)などの罪で検察当局が起訴する方針を固めたモシェ・カツァブ(Moshe Katsav)大統領の休職要求を承認した。
 
 4時間以上の議論の末、国会の委員会は同疑惑により大統領が3か月間休職することを、13対11で可決した。

 同委員会のRuhama Avraham議長は、「大統領の休職要求は承認された。この瞬間から一時停職となり、権力の行使ができなくなる」と語った。

 Avraham議長はまた、エフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相と同じ中道右派カディマ(Kadima)所属の、ダリア・イツィック(Dalia Yitzik)国会議長が暫定大統領の職務を代行すると伝えた。イツィック氏はイスラエル初の女性指導者となる。

 7月に7年の任期を終えるカツァブ大統領だが、休職によって大統領の免責特権は維持される。

 写真は、エルサレム(Jerusalem)のヘルツル(Herzl)山で、シオニズムの発起人、テーオドール・へルツル(Theodor Herzl)をたたえる式典に出席するエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相(左から2人目)、アミール・ペレツ(Amir Peretz)国防相(左)、モシェ・カツァブ(Moshe Katzav)大統領、ダリア・イツィック(Dalia Itzik)国会議長(右)(2006年5月8日撮影)。(c)AFP/JIM HOLLANDER