【ワルシャワ/ポーランド 24日 AFP】フィギュアスケート、07欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2007)、男子シングル・ショートプログラム(SP)。チェコのトマシュ・ベルネル(Tomas Verner)は、自己ベストとなる76.56点をマークし首位に立った。

 同大会5度の優勝を誇るエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko、ロシア)や、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)を2度制したステファン・ランビエール(Stephane Lambiel、スイス)など有力選手が欠場し、2004年大会の覇者で今季絶好調のブライアン・ジュベール(Brian Joubert、フランス)の圧倒的優位が予想される中、ジュベールのミスにも助けられノーミスで演技を終えた弱冠20歳ウェルナーがSPで首位につけた。

 演技後ベルネルは、「ここ数年は怪我に悩まされて十分なトレーニングが行なえず苦しいシーズンを送ってきたが、今季こそは持っている力を発揮したい。明日のフリースケーティング(FS)ではより良い演技をお見せできると思う。」と語り、チェコの選手としては1992年大会以来の同大会制覇に意気込みを見せた。

■ジュベール着地に失敗し2位に

 また、コンビネーションジャンプの着地に失敗し、今季自己ワーストの75.18点でSPを2位で終えたジュベールは「首位に立てなかったことではなく、今季最低の得点に終わったことが問題。ベルネルとは1.38ポイント差と僅差なので明日のFSは面白くなるだろう。」と語り、巻き返しを誓った。

 写真は、演技を行うベルネル。(c)AFP/YURI KADOBNOV