【ワルシャワ/ポーランド 23日 AFP】フィギュアスケート、07欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2007)、ペア・ショートプログラム(SP)。ドイツのアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy)組は、同種目で自己ベストとなる65.38点をマークし首位に立った。

 2006年の同大会で銀メダルを獲得したドイツ人ペアは、プログラム序盤にサフチェンコが転倒したが、楽曲「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ(Once Upon a Time in Mexico)」でテンポの速い演技を披露。ロシアのマリア・ペトロワ(Maria Petrova)/アレクセイ・ティホノフ(Alexei Tikhonov)組を抑えてショートプログラム首位に立った。

■優勝へ気を引き締めるサフチェンコ/ショルコウィー組

 ウクライナで生まれた23歳のサフチェンコと27歳のショルコウィーは、1995年に欧州タイトルを獲得し1983年以来唯一のロシア勢以外での優勝ペアとなるドイツのマンディ・ヴォーツェル(Mandy Wotzel)/インゴ・シュトイアー(Ingo Steuer)組の再来を誓っている。

 演技後のインタビューに応じたショルコウィーは「(演技について)私たちがこのミスをしたのは初めてでした。これを引きずらず気落ちを切り替えることが大事です。きっと明日は明日の風が吹くでしょう」と語り、24日に行われるフリースケーティングに向けて気を引き締めた。

■巻き返しを誓うトトミアニナ/マリニン組

 フリースケーティングでは、同大会で5連覇を達成し、トリノ五輪で金メダルを獲得して引退したロシアのタチアナ・トトミアニナ(Tatiana Totmianina)/マキシム・マリニン(Maxim Marinin)組の後継者といわれるマリア・ペトロワ/アレクセイ・ティホノフ組の巻き返しが注目される。SPは62.22点で2位につけている。

 演技後の会見に出席したペトロワは「(ジャンプのミスについて)私はあのミスで動揺してしまいました。おそらくリラックスし過ぎていたのでしょう」とトーループジャンプでのミスを悔やむと、パートナーのティホノフは「今日のミスを取り返して、私たちはこの大会で優勝したい」と逆転優勝へ向けての意気込みを語った。

■有終の美を飾りたいドロタ・シュデク/マリウス・シュデク組

 3位には57.81点をマークしたポーランドのドロタ・シュデク(Dorota Siudek:旧名ドロタ・ザゴルスカDorota Zagorska)/マリウス・シュデク(Mariusz Siudek)組も最後となるシーズンで表彰台入りを狙っており、競技を終えたドロタは「1年間引退を延ばした価値はあったわ。明日は完璧な演技を披露したい」と語った。(c)AFP/YURI KADOBNOV