【北京/中国 14日 AFP】中国の動物学者らは、絶滅が危惧されているシベリアトラの人工繁殖を開始したと新華社通信は報じた。黒竜江省のHenghedaozi Feline Breeding Centerは13日、シベリアトラの人工繁殖を開始している。健康なオスから採取した精子が4歳のメスに与えられた。

 野生のシベリアトラは現在中国北部およびロシアに約400頭ばかりが生息しているとみられる。中国はパンダの人工繁殖で実績を残しており、新華社通信によると2006年は34頭のパンダが人工繁殖で生まれ、うち30頭が生存しているという。シベリアトラの人工繁殖が行われたHenghedaozi Feline Breeding Center は1986年に設立され、当初8頭だった飼育頭数は現在700頭以上に成長している。写真はハルビンの東北虎林園 (Siberian Tiger Park)で14日、キジを追いかけているシベリアトラ。(c)AFP/Peter PARKS