【バグダッド/イラク 26日 AFP】イラクでは1100以上の家族がキャンプ住まいを強いられ、8万5000人以上が頻発する暴力行為のため自宅を追われていると、国連のイラク支援ミッション(UN Assistance Mission in Iraq)の3、4月期の人権状況報告書が述べている。今週発表された同報告書によれば、2月22日のサマラ(Samarra)でのシーア派(Shiite)聖廟(せいびょう)爆破を機に激化している派閥闘争により、1万4302世帯が家を追われたと国際移住機関( International Organization of Migration)が報告しているという。家を追われた人々は、南部のスンニ派(Sunni)はAnbar、SalaheddinおよびDiyala方面、シーア派はバグダッド以南を目指すなど、宗派によって住み分けの様相を呈している。写真は25日、バグダッドのシーア派Shula地区、難民キャンプのテント内で遊ぶ子供たち。(c)AFP/ALI AL-SAADI