【9月30日 AFP】イラクのバグダッド(Baghdad)で30日、イスラム教シーア(Shiite)派住民が多数を占める地域を中心に自動車爆弾11台が相次いで爆発し、少なくとも37人が死亡、120人以上が負傷した。治安当局者と医療関係者が発表した。

 イラクでは、最近になってイスラム教スンニ(Sunni)派とシーア派の全面衝突が再び激化している。2006~07年にかけても宗派対立は激化し、数万人が犠牲となった。

 自動車爆弾は9地区で爆発した。うち6地区はシーア派住民が多数を占める地域で、1地区はスンニ、シーア両派が混在した地域、2地区はスンニ派住民が多数を占める地域だった。

 最も死者が多かったバグダッド北部のシーア派地区カダミヤ(Kadhimiyah)では、自動車爆弾2台が爆発し、少なくとも7人が死亡、19人が負傷した。

 またバグダッド・ジャディダ(Baghdad Jadida)地区では駐車場で爆弾が爆発し、車両が炎上。現地のAFP記者によるとフェンスが破壊され、付近の店舗や女性向けの病院などの窓ガラスが割れた。(c)AFP/Salam FARAJ