【9月22日 AFP】ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で21日、覆面の武装集団が市内の高級ショッピングモールを襲撃し、39人が死亡、150人が負傷した。ソマリアの国際テロ組織アルカイダ(Al Qaeda)系イスラム過激派組織アルシャバブ(Shebab)が犯行声明を出した。

 アルシャバブは、今回の犯行はソマリア政府を支援するためにケニアが行っているソマリアへの軍事介入に対する報復だと主張している。ソマリアでは現在、アフリカ連合(AU)の部隊がアルシャバブと戦っている。

 アルシャバブはマイクロブログのツイッター(Twitter)で、「ムジャヒディン(イスラム聖戦士)が本日正午ごろ、ウエストゲート・モール(Westgate Mall)に突入した。ケニアの異教徒らの縄張りに入ってやつらと戦い、今もモール内にいる」と書き込むとともに、ケニア軍のソマリア介入に対して警告していたが無視されたと主張した。

 治安当局によると、警察と軍は数時間に及ぶ激しい銃撃戦の末、武装集団を「身動きできない」状態にすることに成功し、買い物客とモールの従業員の数百人を避難させたという。避難した人の中には、モールの中で数時間にわたって身を隠したり、死んだふりをしていた人もいた。

 警察当局によると襲撃したのは10人ほどの「よく組織されたテロリスト集団」で、襲撃のあった正午ごろ、モールには約1000人の買い物客がいたという。イスラエルの資本も入っているこのモールは、ケニアの富裕層や外国人に人気があるという。(c)AFP/Nichole SOBECKI, Aymeric VINCENOT