【9月18日 AFP】イスラム武装勢力「モロ民族解放戦線(MNLF)」と政府軍の戦闘が続くフィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島の商業都市サンボアンガ(Zamboanga)で17日、武装勢力側の人質になっていた民間人100人以上が脱出に成功した。当局が発表した。

 同市では、MNLFのメンバー数百人と政府軍との戦闘が1週間以上続いている。軍によると16日から17日にかけて激しい戦闘があり、兵士3人とMNLF戦闘員30人が死亡。一連の戦闘による死者は、MNLF戦闘員86人、治安要員9人、民間人4人の計99人となった。

 MNLFは市内のイスラム教徒居住区に立てこもっており、民間人数百人が依然脱出できないでいる。MNLFは民間人の一部を人質や「人間の盾」として使っている。

 だが当局によると、政府軍ヘリコプターによるロケット弾などを使った攻撃や激しい地上戦の結果、16日夜と17日朝には149人が脱出に成功した。(c)AFP/Teodoro Aljibe