【9月13日】ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は12日、シリア政府が化学兵器を破棄する意向を示したことについて、米政府は言葉だけでは信用する用意はないと述べた。

 ケリー国務長官は、シリアの化学兵器についてロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相と協議するため訪れたスイスのジュネーブ(Geneva)で、協議に先立って記者団の質問に答え、「私たちの判断では、シリア政府の言葉だけでは十分ではない。だからこうしてロシア側と協議するためここにきたのだ」と述べた。

 ケリー国務長官はまた、ロシア政府が今週シリアに提案した化学兵器を国際管理下に置いた上で破棄する計画について、現行の約束が実現可能だということを示せるかどうかは、ロシア側にかかっていると釘を刺した。

 一方、シリア首都ダマスカス(Damascus)近郊で先月発生し、化学兵器のサリンが使用された疑いのある攻撃を誰が実行したのかについては、米国とロシアがまだ同意に至っていないことも強調した。米政府は、この攻撃により1400人が死亡したと主張している。(c)AFP