【8月31日 AFP】米政府は30日、シリア政権側が化学兵器を使用して民間人を死亡させたことを確信するに至った根拠とされる情報を公開した。

 公表された報告書の中で米ホワイトハウス(White House)は、関係者の証言、人工衛星データ、無線傍受を含む「複数の」情報活動に基づき、8月21日のダマスカス(Damascus)近郊での攻撃で子ども426人を含む1429人が死亡したと断定している。

 また、この攻撃作戦について非常によく知るシリア高官が、ロケット弾が市民に向けて降り注ぎ始めた直後に行った通話を、米国側が傍受したことも明かされた。報告書によると、通話の中で同高官は、化学兵器が使用されたことを認め、国連調査団が証拠を得ることに対する懸念を示す発言をしたとされる。(c)AFP/Stephen COLLINSON