【8月26日 AFP】宗教間の暴動が広がっているミャンマーで、約1000人の仏教徒が暴徒化しイスラム教徒の店舗や住宅を燃やす新たな事件が発生した。警察当局が25日発表した。

 情報省のウェブサイトの声明によると、ミャンマーのザガイン(Sagaing)管区のKanbalu村で、暴徒が家屋などに放火し、また消火作業にあたっていた消防車を襲った。警察側は3回にわたって威嚇射撃を行った。

 暴動は24日夜、イスラム教徒の男が仏教徒の女性を強姦しようとした容疑で逮捕された後に発生した。約150人の群集と3人の仏教の僧侶が警察署に集まって容疑者を彼らに引き渡すよう要求したが、警察がこれを拒否すると、暴徒化して同地域のイスラム教徒の店舗や住宅などを襲った。暴動の規模と激しさは夜が更けるにつれて増していった。

 国民の大多数が仏教徒のミャンマーは2011年の民政移管後の政治改革が広く称賛されているが、人口の少なくとも4%を占めるイスラム教徒への攻撃は国民の間に不和が存在することを浮き彫りにし、同国に暗い影を落としている。(c)AFP