【5月30日 AFP】ミャンマー東部シャン(Shan)州ラショー(Lashio)で28~29日、仏教徒とイスラム教徒の衝突が発生し、男性1人がナイフでめった切りにされ死亡したほか、4人が負傷した。国営英字新聞「ミャンマーの新しい灯(New Light of Myanmar)」によると、きっかけは28日に仏教徒の女性が襲撃を受けたことで、孤児院とモスクが放火され全焼したほか、複数の商店や民家が放火されたという。

 AFPが地元警察や地元当局に取材したところによれば28日、仏教徒のシャン人の女性がガソリンを売っていたところ、イスラム教徒の男にガソリンをかけられ火をつけられた。逮捕された男は、女性に火をつけたことを認めているという。

 地元住民によると29日には、徒党を組んで武器を手にイスラム教徒を探す仏教徒たちが見られた。30日現在は治安部隊が介入し、現地のAFP記者によると町は一見、落ち着きを取り戻しているという。(c)AFP