【5月28日 AFP】シリア国営メディアは27日、反体制派の拠点クサイル(Qusayr)への政府軍による攻撃を取材していた国営テレビ局の記者が殺害されたと伝えた。

「同僚であるヤラ・アバス(Yara Abbas)記者が、(クサイルの北にある)ダバー空港(Dabaa Airport)付近でテロリストによって殺害され、殉職者に名を連ねたと、情報省が発表した」と国営メディアは報じた。

 またシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)も、国営テレビ局イフバリヤ(Al-Ikhbariya)に勤務していたアバス記者が「ダバー空港の近くで狙撃手により殺害された」としている。さらに、同記者に同行していたスタッフも負傷したと報じているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

 アバス記者が殺害される前、メディア監視団体の国境なき記者団(Reporters sans Frontieres)は、同国で2011年3月から続く内戦で、これまでに23人のジャーナリストが殺害されたと発表していた。また、少なくとも58人の市民ジャーナリストもこの内戦で死亡している。(c)AFP