【5月8日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の北アフリカ地域の指導者の1人が、インターネット上でメッセージを公開し、フランス軍が今年1月に行ったマリへの軍事介入に対する報復としてフランス関連施設を攻撃するよう世界中のイスラム教徒に呼びかけた。

 この人物はアブ・オバイダ・アンナビ(Abu Obaida al-Annabi)氏。イスラム過激派組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(Al-Qaeda in the Islamic MaghrebAQIM)」の幹部会議議長として4月25日付で録音されたメッセージを公開した。

 フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領はこれに素早く反応し、仏政府はアルカイダの脅しを「真剣に」受け取ったとの声明を出した。

■仏を戦争の泥沼に引きずり込め、と呼びかけ

 フランスは今年1月、マリのおよそ半分の地域を支配下に置いたアルカイダ系組織を制圧するために軍を派遣。マリ軍および他のアフリカ諸国から派遣された兵士らと共に戦ってイスラム武装勢力をマリ北部から排除することに成功し、仏軍は派遣した4000人のうち一部の撤退を開始した。しかし今も主にガオ(Gao)周辺で武装勢力が抵抗を続けているため、フランスは夏を通して2000人の兵士を駐留させると発表している。

 また、仏政府は先月マリに対し、仏部隊を一夜で撤退させるつもりはなく、7月に予定されている選挙後には兵士1000人からなる支援部隊を常駐させると保証している。

 アンナビ氏はビデオメッセージの中で、「アメリカ人がイラクやアフガニスタンで直面したような泥沼にフランスが陥るのを避けようと、仏大統領がその十字軍(マリへの軍事介入のこと)を限定的なものにとどめ、素早く短期間に終わらせようとしているならば、彼の計画の邪魔をし、開戦に導くのが諸君の役目だ」とイスラム教徒たちに呼びかけている。(c)AFP